瀬戸山晃一(研究代表者)
現職
大阪大学
未来戦略機構第一部門特任教授(常勤)
リーディング大学院超域イノベーション博士課程プログラム
大学院法学研究科・高等司法研究科招聘教授
http://www.cbi.osaka-u.ac.jp/staff/
専門分野
法哲学、法と医療・生命倫理
リンク
専門は医療社会史、医療社会学、技術社会学。主として医療技術の社会的な側面について専門職と技術の関係、クライアントと技術の関係について歴史的な調査と社会調査の両面からアプローチしている。最近のテーマは、電子カルテと遺伝子検査。また、終末期医療の問題について「生き方死に方を考える社会フォーラム」を年に数回開催している。
医療倫理・生命倫理の諸問題に取り組んでいます。遺伝子関連医療や再生医療などの先端医療技術をめぐる倫理的・社会的問題、生殖補助医療・高齢者・難病医療、終末期医療など臨床医療現場で起こっている諸問題、最近では脳神経科学や臨床医工学(ロボティクスなど)に関わる倫理的・社会的諸問題に取り組んでいます。また、生命操作、エンハンスメント(増強)、優生学といった思想的課題にも関心があります。
講義においては、英米法の考え方・知恵を探り、日本法のあり方を再考する機会を提供できればと考えています。その際、実際の判例(英語)やビデオ教材などを利用することによって、可能な限りアメリカ法の実像に迫りたいと思っています。そのため、陪審制度、判例法主義、懲罰的損害賠償、合衆国憲法など、英米法に特徴的な制度をいくつかとりあげ、それに関連する論文などを集め論文集を作成し講義や議論の前提となるようしています。研究に関しては、基礎法学(英米法)、特に陪審制度に関して研究してきまたが、近年は医療と法などについても研究しています。
清水耕一(研究分担者)
現職
神奈川大学 法学部 准教授
専門分野
保険法
ドイツでは、2009年にGendiagnostikgesetz(遺伝子診断法)という法律が制定されました。この法律の目的のひとつは、自己決定権の一つである知らないでいる権利の保護といった、遺伝子の特性による不利益を防ぐことにあります。それは保険の分野にも適用されます。しかし、保険の分野では別の考慮要素として、逆選択と情報の非対称性があります。そのため、この法律は保険法の論理とのある種の妥協が見いだされます。さらには、遺伝子診断をめぐるドイツ特有の危惧などについて、ドイツの状況を調査し、分析することを本プロジェクトにおいて担当しております。
これまで、先端医科学研究における医療倫理問題を追いかけて参りました。特に、遺伝学的情報の倫理的側面について、遺伝学的検査、遺伝カウンセリング、またバイオバンクの各分野を対象に調査・研究してまいりました。 ここ数年は、幹細胞研究を中心に再生医療分野の倫理的・社会的課題についても調査研究しております。今後は、基盤研において、細胞バンクのガバナンスやリスクマネジメントの調査・研究に取り組んでおります。
森田理恵(特任研究員)
現職
大阪大学大学院法学研究科特任研究員
日本経済大学非常勤講師
専門分野
商法・会社法